日本では心臓が突然止まってしまう方が年間約75,000人以上います。 そしてその9割以上の約71,000人がそのまま亡くなってしまっています。 1日平均にすると約195人もの人が突然の心停止で亡くなっている計算です。 (※データ参照元:総務省消防庁 平成26年版救急救助の現況) 心停止状態の人は何も処置をしなければ1分経過するごとに生存率が10%低下します。 119番に通報しても救急車が到着するのは全国平均で8.5分、救急車を待つだけでは多くの場合手遅れになります。 救急車到着までの間に、その場にいる人が一次救命処置として胸骨圧迫を絶え間なく行い、さらにAEDで電気ショックを与えることができれば生存率は飛躍的に上がります。 しかし一般市民によるAEDの使用率は3.5%しかありません。 日本には市民が使えるAEDが約35万台も設置されていて、世界有数のAED普及国ですが、本当に必要なときに活用できていないのが現状です。 そこでスマートフォンの位置情報を活用し、SOSを発信して周囲にいる救命協力する意志のある方と即座につながり助けを呼ぶことができるアプリ「AED SOS」を開発しています。 心肺蘇生法やAEDの講習をしっかりと受けている方、医療について基礎的な知識を持っている方、現場近くのAEDの設置場所がわかる方、付近にいるそうした方々にアプリを通じてすぐに事態を知らせることができれば、現場に来て適切な処置をしてもらったりAEDを届けてもらうことができ、救急車の到着前での心肺蘇生やAEDの実施率が上がり助かる命を増やすことができると考えています。